いつものようにコースだけは決めてあって、最終的には前日新幹線と宿の予約が取れたら行こうと決めていた。(最早自分の中のおまじない的なこの決め方)
一応天気予報は確認済み。
そして前夜、えきねっとをみると新青森駅まで行くはやぶさの始発はガラガラ。まあGW終わりなので当たり前か。
そして、宿も2泊で距離的にちょうどよいあたりに空き有り。
これは、行って来いとのことだなと、啓示に従うことにしてそれぞれ予約し決行となった。
1日目(5/6):JR新青森駅~五所川原(40km)
2日目(5/7):五所川原~龍飛崎(79km)
3日目(5/8):龍飛崎~JR新青森駅(89km)
ちょっと長い思い出話・・・
津軽半島・・・僕にとっては特別な場所だ。
40年前、高校1年の夏休み、茨城の自宅から自転車で東北一周の旅に出た。
当時はめちゃくちゃ適当な装備で、バイトして貯めたわずかばかりのお金と、家でもらった米と缶詰を持っての15日のキャンプ旅だった。コンビニもファミレスももちろん携帯もない時代、地図も安い縮尺の大きなものだけで、40年前の東北の道路事情を考えると、高一の子どもがよくそんなことできたと、今思うと(ちょっとだけ)怖くなる。若さ故の怖いもの知らずと体力は呆れるほどすごい。
その時の最北到達地点が津軽の十三湖だった。そこまで行ってなぜ龍飛崎まで行かなかったのかすでに記憶に無いが、日程的に厳しかった(夏休みの課外授業までに戻らないと)とかそんなことだったと思う。
あの津軽半島へもう一度行ってみたい。もちろん今では自走は無理だが、十三湖から先の未踏破部分をクリアし龍飛崎まで行ってみたいと、自転車旅を復活してからずっと頭の片隅に引っかかっていた。
そしてもうひとつ、タイトルにした「竜飛崎を聴く」。
大好きな吉田拓郎の曲に「竜飛崎」という曲がある。(正確には詞は岡本おさみ、歌はかまやつひろしと二人で歌っている)
当時この曲を聴いた時に、あ、あの時の津軽だ、あの時行かなかった龍飛崎だ。と、歌から思い描く岬の風景、その風景を実際に見てみたいと何十年もずっと思っていた。
ネットなどない時代、どんなところかの情報もほとんどない。その後今の時代になり検索すると山のように情報も写真も出てくるようになったわけだが、これは失敗した。実際に見るまであまり多くの情報は仕入れるべきではなかった。(特に写真等のビジュアル的なものは)到着した時の感動が3割くらい薄れたように思う。
それでももちろん大感動ではあったが。
50歳過ぎてから自転車を復活し、新幹線が新青森まで開通し、休みがとれ、天気ヨシ、予約ヨシ。40年ぶりにタイミングが訪れた。
「行け!」と言われた気が、「来い!」と呼ばれた気がした。
----------
文章のなかに「龍飛崎」と「竜飛崎」が混在しているが、調べるといろいろな説がありよけい迷ってしまったが、当記事内では地名は「龍飛崎」、吉田拓郎の曲は「竜飛崎」(勝手に詞の文字を変えてしまうわけにはいかないので)とした。
実際に走っていると、標識は「龍飛」が多数派。よく見ると上の写真「龍」の部分、パネルが貼ってあるのがわかる。ところどころ下の写真「竜飛」の標識も登場したが、これは修正漏れか、修正待ちなのか。でも道路名は「竜泊ライン」なのね。
ちなみに津軽海峡冬景色では「竜飛岬」、龍飛崎で泊まったホテルは、「龍飛崎温泉 ホテル竜飛」と混在型だ。
2015年5月6日(水)
さて、ようやく本編。
06:32東京駅発のはやぶさ1号は、09:50に新青森駅に到着。
途中、大宮-仙台-盛岡と進み間の駅には停まらないのでとても早い(速い)
新青森駅はガラス張りの大きな駅だ。他の線に乗り換える乗客が多く、外に出てきた人はわずかだ。
誰もいない駅前の広いスペースで出発の準備をする。
1日目は宿の関係で、五所川原まで(30km程度)しか走らないので、のんびり観光モードで、駅のすぐ近くにある三内丸山遺跡に向かう。
日本最大級の縄文集落跡とのこと。詳しくはこちら「三内丸山遺跡」
住居の間に遠く見えるのは八甲田山か。
5000年も前にこんな大規模な集落があったことに驚く。
展示や説明が非常に丁寧に作られていてとても分かりやすい。入場料や案内ガイドは無料だ。
ここだけでなく、北海道・北東北に縄文遺跡群が点在しているとのこと。
しばし5000年前にタイムスリップ。
ここからは、奥州街道からR101で五所川原に向かいのんびり進む。
途中までは奥羽本線に並行して走る。
ローカル感たっぷりの鶴ヶ坂駅。
開けた所に出ると岩木山が飛び込んでくる。
平野にそびえる独立峰は津軽富士の名にふさわしい姿だ。
五所川原に到着。
チェックインには少し時間があるので、駅に向かった。
JR五所川原駅と津軽鉄道津軽五所川原駅が並んでいる。
ちょっと市内をうろうろし、ホテルにチェックイン後、すぐ近くにあった天然温泉のスーパー銭湯で汗を流し、明日に備え早めの就寝とする。
40年前は青森市の青函連絡船の待合室の、牛乳の宣伝看板の貼られた木のベンチで一晩すごしたことを思い出した。
さあ、いよいよ来たよ、青森。津軽!
→津軽半島一周(龍飛崎で竜飛崎を聴く)(2日目:五所川原~龍飛崎) へつづく
途中、大宮-仙台-盛岡と進み間の駅には停まらないのでとても早い(速い)
新青森駅はガラス張りの大きな駅だ。他の線に乗り換える乗客が多く、外に出てきた人はわずかだ。
誰もいない駅前の広いスペースで出発の準備をする。
1日目は宿の関係で、五所川原まで(30km程度)しか走らないので、のんびり観光モードで、駅のすぐ近くにある三内丸山遺跡に向かう。
日本最大級の縄文集落跡とのこと。詳しくはこちら「三内丸山遺跡」
住居の間に遠く見えるのは八甲田山か。
5000年も前にこんな大規模な集落があったことに驚く。
展示や説明が非常に丁寧に作られていてとても分かりやすい。入場料や案内ガイドは無料だ。
ここだけでなく、北海道・北東北に縄文遺跡群が点在しているとのこと。
しばし5000年前にタイムスリップ。
ここからは、奥州街道からR101で五所川原に向かいのんびり進む。
途中までは奥羽本線に並行して走る。
ローカル感たっぷりの鶴ヶ坂駅。
開けた所に出ると岩木山が飛び込んでくる。
平野にそびえる独立峰は津軽富士の名にふさわしい姿だ。
五所川原に到着。
チェックインには少し時間があるので、駅に向かった。
JR五所川原駅と津軽鉄道津軽五所川原駅が並んでいる。
ちょっと市内をうろうろし、ホテルにチェックイン後、すぐ近くにあった天然温泉のスーパー銭湯で汗を流し、明日に備え早めの就寝とする。
40年前は青森市の青函連絡船の待合室の、牛乳の宣伝看板の貼られた木のベンチで一晩すごしたことを思い出した。
さあ、いよいよ来たよ、青森。津軽!
→津軽半島一周(龍飛崎で竜飛崎を聴く)(2日目:五所川原~龍飛崎) へつづく
0 件のコメント:
コメントを投稿