房総先端の林道へ(千倉林道~畑林道)

2013/12/21

自転車旅 林道 輪行

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2013年12月21日(土)


今年の年末はここ数年にない忙しさで、かなりへこんでいた。
そんな時にチーム輪行部での忘年ランの連絡がきた。
先月同じメンバーで夏井川渓谷を走った際に(これがチーム初ランだったのだが)、年内もう一度走ろうと話をしていたのだ。
ストレス溜まりまくりだったので即飛びついた。多分自分一人では忙しい中の休みは、部屋でぼーっと虚しい時間を過ごしてしまい、とても年内走る気にはなっていなかっただろう。そんな時の誘いは乗るに限る。
ナガヤマさんにお任せでルートを引いていただいた。(Thanks!)
房総の林道は無数とも思えるくらいあり、何度か走っていたがいつも楽しいコースだ。
今回のコースは以前走ろうとして見つけられなかったところに近い。もしかして見逃してしまった林道なのかもと密かな期待もあった。
残念ながらJehannotさんは今回インフルエンザで参加できなかった。(新年ランでお待ちしてます!)
出発駅の安房鴨川駅まで東京駅から「特急わかしお」で輪行。始発のわかしおは初だ。
京葉線ホームからなので東京駅での乗り換えは距離が長くて不可能。京葉線利用の時はいつもそうするように、京葉線ホームに近い(有楽町寄りの)入口まで自走する。
早朝はさすがに寒い。

この時期のこの時間、ガラガラかと思ったら予想に反してほぼ満席。
その後、途中駅でどんどん降りていき勝浦駅でナガヤマさんと合流した時にはほとんど空車状態となっていた。
東京駅から輪行で自由席利用される方は、早めに行って並ぶことをおすすめする。

東京駅からの僕は、乗り換えもなく終点の安房鴨川駅に到着。
これまで房総には何度か乗り換えて結構な時間をかけて来ていたが、わかしおパターンは房総がぐっと近くなる。


この週はずっと天気が悪かったが、この日はやっと晴れて自転車日和となった。
駅で自転車を準備し早速出発する。本日予定の千倉林道までは海沿いの道を走る。

ナガヤマさんに引かれて、鴨川漁港に出る。
のんびりした感じが気持ちもゆったりさせてくれる。


R128で海沿いを進むと、ナガヤマさんがさらに海側に和田白浜館山自転車道を発見。
入って見るとこの道路、迷わずこの自転車道を進む。


太平洋を眺めながらのんびりと走る。海からの風も気持ちいい。

房総フラワーラインに復帰してすぐの道の駅「ローズマリー公園」で休憩。
中世ヨーロッパ(イギリスだったかな?)の建物がいくつも建っていてテーマパークのようになっている。

時間的に昼にはやや早いがこのあと林道を進むことを考えて、これまたナガヤマさん調べの店「魚作」で昼食とする。店主おすすめの刺身定食は味もボリュームも大満足。

そしていよいよ林道へ。
この分岐を左に進む。林道千倉線との標識がある。
道路の苔がすべりそうですねなどと会話しながら、楽しそうな林道へ突入する。


洞穴のようなトンネル。
山から細い竹が崩れてきて荒れ放題の道。
カーブを曲がる度に僕たちはオーッ、ウォーと(歓喜の)声をあげてしまう。




苔むした壁面。迫る竹やぶ。
秋の名残りの紅葉。不思議な穴のある切り通し。
どこか別世界に迷い込んだような感覚になる。

そして林道は突然現実世界に飛び出す。
しばらく進み、次の畑林道へ。
この橋。記憶にある。
ここきたことありますよー。と思わず叫んでしまう。
そう、やはり以前あちこち旧道を探しながら走った林道だ。この先見つけられなかった林道の入口に行けるのだろうか。期待が膨らむ。


道はさらにひどいことになっていた。
が、この程度で驚いている場合ではないことを、この時点でまだこの先を知らない僕らは知る由もない。

そして一旦、安房グリーンラインという広いバイパスに出たあと、その入口はあった。
ここだったんだ。左奥にグリーンラインが伸びる。そして右が林道入口となる。
確かにここに来たことがある。その時ここが通行止めになっていたため、グリーンラインを進むと他の入口がわからないまま、長いトンネルを抜けて海に出てしまったのだった。

これがその時(2011年12月23日)の写真。通行止めといっても、コーンにバーが渡してあるだけ。林道に慣れた今では迷わず入っていっただろう。
写真を見ると、まだ林道の標識も立っていなかったようだ。
この時の記事はこちら:[2011/12/23]南房総ぐるり(帰りは初バス輪行)

林道に入ると道は更に荒れ放題。

そしてこの先に。

不思議な地層の断面とトンネルが現れた。
もはや路面は自転車の走れる状態ではないが、そんなことまったく気にせず、自転車を駐め大撮影大会となった。
すごいすごいを連発する僕たち。どこにカメラを向けても不思議な光景できりがない。





吹付けもしていない素掘りのトンネルの入口には上から崩れた石がゴロゴロ落ちている。
とても走れる状態ではないので押してトンネルに入る。

出た側もきれいなマーブル模様。

ここからはなんとか乗れる状態だが、急坂の下りで崖から飛び出さないようブレーキをかけたままゆっくりゆっくり下る。

まもなく山が開け、目の前に海が広がる。下に見える道路がグリーンラインだ。この下が以前走ったトンネルのはずだ。

興奮をクールダウンするかのように、外房とは違って静かな内房沿いをのんびり進む。

野島崎灯台で小休止の後、ゴールの館山駅に向かい坦々と走る。

本日は館山駅で終了。ここから輪行して帰る。

いつものように、帰りは自転車話に花が咲く。
今回は、林道話、房総話多めで。
いやー、楽しいコースだった。畑林道、2年越しでやっと走れました。
千葉って、房総ってやっぱりすごい。房総はとにかく広い。林道が縦横無尽にある感じだ。

安房グリーンラインができて畑林道は通る車もなく荒れ放題。
このままでは廃道になってしまう可能性大だ。
林道好きにはたまらないコースなので、廃道になってしまうのは残念だが、もしかしてこのまま自然に帰してしまうのが正解なのかなとも思ってしまうような光景だった。
走れる状態のうちに是非また訪れたい。

ご一緒したナガヤマさんのブログはこちら「太平洋と別世界の林道 (2013-12-21)

〈おまけ〉
今回タイヤを交換した。
減っているというより接地面が平らになっていた(丸みがなかった(汗)


同じメーカーのものなのでほとんど変わらないが、新しい方はロゴの中まで白塗りとなっている。旧版は中が抜けている。

ニュータイヤにとっては今回の林道はちと過酷だったか。。。

シューズカバーも初お目見え。ハーフタイプのものだが十分に暖かい。

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還暦おやじが、自転車に乗ってフラフラお出かけしますよ。(たま~にね)

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