2014年11月15日(土)
この週末天気がよさそうだったので、前日の夜中紅葉情報を検索していたら、大芦渓谷というところがまだぎりぎり紅葉しているとの情報があった。ツーリングマップルで確認してみると、日光から鹿沼に抜ける林道の途中にある。
日光といえば、去年の冬、BS朝日のニッポン絶景街道の日光の回で「並び地蔵(化け地蔵)」を見て、機会があったら是非行ってみたいと温めていたこともあり、いいチャンスだと慌ててルートを引いてみた。
東武線の6:20快速東武日光行きは以前乗った時にかなり混雑した記憶があったので、始発駅の浅草駅まで自走してみたが、今の所に引越してから東武浅草駅まで走るのは初だったので、時間の読みが甘くぎりぎりになってしまったが、なんとか滑りこむことができた。
前日夜中までルートをこねていたので、終点日光駅までゆっくり寝ていこうと思ったのが間違いだった。日光行きはアジア系外国人観光客が何グループも乗っていて、いろいろな国の言葉がボリューム全開の大声で飛び交いとても眠るどころではない。息継ぎもしていないのではないかと思うくらいのマシンガントークが延々と続く。旅行でテンション上がってるんだろうけど・・・(すいません、思いっきり愚痴です)
東武日光駅に到着しやっと喧噪から開放されたが、睡眠不足から開放されることはなかった。
駅前で、同じ電車で到着したロードな方とルートや天気の話など交わしながら、準備を進める。ぐるっと見回すと輪行者は5,6名、すでに寒いからか少なめだ。
北の空を覆うやや暗い雲を心配しつつ出発する。
神橋、すっかり紅葉のピークは過ぎている。
神橋の先を国道から外れ、大谷川を渡るとすぐに慈雲寺へ続く道が現れる。
大谷川沿いにお地蔵様が見えてきた。
静かだ、誰もいない。ずっとこのままでいて欲しいが、こうやってブログに書けば少なからず情報を提供していることになり複雑だ。(まあそんな大それた影響力ないけど・・・)
なんかテレビで見たのより荒れている感じ、一年でそんなに崩れないだろと思いつつ、自転車を押したり、石段を持ち上げたりしながら先に進むと、
あった。見たのはこっちだったか。
大谷川、憾満ヶ淵に向かって整然と並ぶ地蔵群。よくある細長い体で立った形のお地蔵様ではなく、足を組んで座っている。
みんな毛糸で編まれた赤い帽子をかぶり、赤い胸当てをしている。苔生した緑も美しい。
並び地蔵(化け地蔵)と憾満ヶ淵(含満ヶ淵)の説明はこちら。
それにしても芭蕉、日光へ寄ったことは知っていたがここにも来ていたのか、すごい、外さないな。ネット時代にも匹敵する情報網を持っていたに違いない。
来たかった並び地蔵を堪能し、出発して30分で本日のメインディッシュは消化してしまった。このまま帰ってしまってもよいくらいの満足度だったが、それではサイクリングにならないので、やはり検索した大芦渓谷へ向かうことにする。
車も通れないであろう遊歩道的な所を進み、吊橋でまたまた大谷川を渡り、国道に復帰する。いろは坂方面に向かってすぐに、やしおの湯方面に折れて、山登りとなる。
途中振り返った北側の山々には怪しい雲がかかっている。これから進む南側は、切れ切れの雲の間から時々日が射し、なんとか天気の心配はなさそうだ。
こんな坂にびっくりさせられるが、日光側からは少し上って長く下るお得ルートだ。
滝ヶ原峠(マップ上の確認)に到着。ここから先は二股になっていて左は下っているので左基準では峠であるが、右はまだ上っている。この右がこれから進む河原小屋三の宿林道だ。峠を越えても下れないという林道あるあるだ。
峠からさらに100mほど標高を上げると、林道のピーク。名無し峠、これもまた林道あるある。写真ではわからないが、遠く筑波山まで見える。
写真を撮っているうちにパラパラと音が、みぞれ混じりの雨が降ってきたことに気づく。明るいし路面が濡れるほどではなかったので心配はいらないが、ここからの下り、顔にパチパチ当たって痛かった。
ところどころ枯れ葉が吹き溜まりになっている。あまりスピードを出すと寒いのと枯れ葉に乗ってスリップが怖いのでゆっくりと下る。
標高が下がってくると多少葉が残っている。枯れ葉の間からの大滝。
さらに下って、大芦渓谷・白井平橋に到着。
狭い橋は車とバイクとカメラマンでめちゃめちゃだ。
隙間が空くのをひたすらじっと待ち、一瞬の隙を狙って撮れた一枚。
この後すぐにまた写真撮影の人がわんさか。
紅葉はすでにピークをすぎ、やや枯れた色になっていたが、日の当たり方によってはカメラの自動補正の効果で写真ではきれいに見える。
橋から下の川も撮りたかったが、下から橋を見上げるアングルで撮影する人がいっぱいで諦めた。
橋の前後の道路はずっと両側路駐で無法地帯。車で来るのはお勧めできません。
林道を下りきって古峰原街道に突き当たると、大きな古峯神社一の鳥居が見える。こちらに進むと古峯神社への上り、逆方向は鹿沼方面への下り。
まだ時間も早いし、古峯神社にも行ったことがなかったので、下りの誘惑を断ち切って上ってみることにした。
距離は短いがなかなかのきつい坂を上り、古峯神社に到着。ここが日光発祥の地らしい。
入口に並ぶ土産物屋の一軒で昼食をとり、境内をお参り。
天狗信仰で有名なパワースポットとのことで、参拝客がいっぱいだ。
土産物屋のおばさん、いやおねえさんの激励を受けて、帰路につく。
鹿沼を抜けて宇都宮まで40kmの下り。JR宇都宮駅でゴール。
湘南新宿ラインで池袋まで、プチ贅沢にグリーンで楽々輪行。朝の車内とは違って帰りは静かな車内でゆったり休息・・・
距離の割には、あれこれ盛り沢山に楽しめるお得感タップリのお手軽輪行ルートでした。
念願のお地蔵様に会うこともできて大満足!
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