2009年11月23日(月) 【ぐっちぃ】
わたらせ渓谷鐡道沿線は、すでに晩秋を迎えていた。
草木湖に向かう道は祝日の朝8時にもかかわらず、車の往来が激しい。
ダム近くの休憩所に、多くのバイクが停まっていたが、自転車は我々だけ。1000mの峠越えになる三境林道に対する不安が募る。
自転車で走れる季節は終わったのでは?不動峠の3倍の高さを越えられるのか?
でも、これを克服しなければ、33年前の富士五湖・箱根ツーリングの再現はできっこない。この峠越えは、高校生だった僕らへの挑戦なのだ。
晩秋の三境林道はかなりの高度に達するまで、山陰の中にあった。空気は冷たく、落葉は濡れて道に貼りついている。自転車は最も軽いギアを選択しても直進できないほどの傾斜で、ジグザグに進むことで少しずつ前進した。
傾斜の途中で一旦足を地面につけてしまったら、そこから再スタートすることは難しい。全身に汗をかきながら、カーブをひとつひとつ曲がってゆく。
川の流れから離れると、無音の世界だ。
道の右側が開けて、草木湖周辺の山々が一望できるところまで到達。
太陽の光が暖かい。汗をかいて冷えた体を太陽の光が温めてくれる。
普段、晴れた、曇ったとしか感じない太陽の偉大さを痛感する。やっぱりお日様なのだ。
どこが最高地点なのかわからないままに一旦坂を下る。日の当たる道と、日陰の道が縞のようになっている。冷たい空気を切り裂いてカーブを抜け、暖かい木漏れ日の中を疾走する。
軽快に下った後には、登りが来ることはわかっていた。でも、すでに体はリフレッシュし、その後の登りは楽しいものになった。
走り始めて4時間。ついに三境隧道に到着。うっちぃさんからトンネルに入ると今までほんの数台しかすれ違わなった車が前方から侵入してきた。大型車ではないが、エンジン音がトンネル内に反響してものすごい迫力だ。続いてトンネルに入る。トンネル出口付近に
水がたまっていて、向こう側の木立の緑を映している。足元は真っ暗で、宙に浮いているような感覚になった。
トンネルを抜けると、後は桐生の町までずっと下りが続く。
途中、道の左手の山の中から大型の猿が道に出てきた。お昼の買い物に行くような感じでさりげなく。でも、うっちぃさんの自転車がすごいスピードで接近してくるのを見て、慌てて山に逃げ帰っていった。買い物しなくてよかったのかなぁ?
桐生からは往路と同じ「桐生足利藤岡自転車道」を走り、館林経由で帰宅。
ほんの少しだけ、33年前の僕らの後ろ姿に追いつけたような気がします。
まだまだ、走るぞー!!

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